おなごちゅうモンは我儘どす。
愛しい人の傍にちびっとやて傍にいたい…それがおなごどす。
そない…今のうちかてこうやって…
[妖と言えども彼が愛しく撫でる者もまた女。気持ちは十分にわかっていた。
弁解をするようにその仕草を見つめながら男に諭す。女の気持ちを。]
えぇ。是非居候おくれやす。
料理は全部作るさかいに心配せんで大丈夫どす。
きばって作るさかい楽しみにしといてくれやす。
[満面の笑みを浮かべ、何処からともなく一本の小さな鉄の棒を取りだした。
5p程の小さな棒の先端は突起が2つ程ついていた。]
これ…この家の鍵どす。いつでも好きな時に帰ってきてくれやす。
後で部屋を案内しますえ。
[そう言って小さな鍵を華月斎に差し出した。別の人に食べてもらう料理は気合いが入る。
女は嬉しそうに鍵を男に渡すだろう**]
(12) 2011/07/15(Fri) 11時頃