――深夜・テッドの客室――
[今度は更に武装した自警団の、乾いた靴の音が鳴り響く。
ケイト>>3:128>>3:129の姿がもしあったとしても、彼女が其処に居る訳を尋ねるでもなく、構わずに客室を包囲するだろう。
一斉に打ち当たる屈強な男たちは3人。なんとか一撃でバリケードを崩し、室内に居たテッドの背に一斉に銃口を向ける。
ついさっきまで安堵していた少年は、間近に新たに響く破砕音に振り向いただろうか。
まともな食事も眠りも得ぬままに、隈を作っていた顔。手元にかたく刃握った白い手。
それを見た男らが想起したは、ただの人間かバケモノか。
少年がその時、窓からの物音に警戒を露わにしたように>>3:73>>3:74。
そこに踏み入ることとなる自警団員たちにも、微かな変化に対する警戒があったのかもしれない。]
(11) 2013/02/07(Thu) 18時頃