ーー いつかそう遠くない未来のこと ーー
はぁいおばあちゃん今日はどうしましたか?おにいちゃ……ミナカタ先生はもうすぐ帰ってくると思うので中で待ってていいですよ
暇でしたら俺でも眺めてて下さいね
若返るでしょう?毎日来てもいいんですよ。いっつもいじめられてるんでー優しくしてくれるおばあちゃんが来てくれたら嬉しいなー
[足腰が悪いナタリアおばあちゃんの手を引いて椅子に座らせてあげる。
トレイルが診療所で手伝いを始めたなんて最初は誰も信じていなかった。自分でも信じがたいぐらいだから仕方ない
けれどどうやらここは俺にあっているらしい]
俺に?ありがとうございます!いやーやっぱりおばあちゃん優しいなぁー先生とは大違いだわー
あっ、噂をすれば
[いつもトレイルは先生の話ばかりだね、なんておばあちゃんが笑った時帰って来た音がした。貰った飴玉を口に放り込めば玄関へぱたぱたと走る]
お帰りなさい先生!ナタリアさんにする?俺にする?それともケ・ヴィ・ン?
[例え拳が飛んできても、晴れやかに笑う
「幸せ」どういう意味だったか忘れてしまったその言葉は、もしかしたらこういう何もない日常を指すのかもしれない*]
(10) Tael 2013/12/27(Fri) 03時半頃