人狼議事

22 共犯者


【人】 寡婦 パピヨン

昔、夏至の日のこと、ある娘が皆より遅れて泉へ行った。
泉につくと、村の娘たちはもう帰ってしまった後で、水浴していたのは見知らぬ一人の乙女だけだった。乙女の長い髪は水の上に影のように広がり、振り返った顔は月のように美しく、瞳は夜のように暗い青だった。
乙女は言った。「もう陽は傾いています。夏の夜に森を歩いてはならないのを、知らないのですか?」
娘は答えた。「今は真夏。空が暗む夜はほんの数時間です。空の明るさはまだ昼ではありませんか」
娘はその乙女を知らなかったが、森の別の集落から夏至の水浴に来たのだと言われたので、共に泉に浸り、髪が乾くまで水辺に横たわって話をした。
しばらくすると乙女は言った。「さあ、夜が来る前にお帰りなさい」
娘はもっと話したかったが、乙女は重ねて言った。「もうお帰りなさい。森には貴女の思うよりも早く夜が来るのだから」

(5) Xiwong 2010/08/12(Thu) 10時頃

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