――は?
[突然開かれた扉と、聞き覚えのある声>>+18に、咄嗟にそちらを向く。ぱちぱちと目を瞬かせて、暫く訪問者の方を見て。じりと一歩後ずさる]
な、なん、
……何で、お前が、
[此処に、と。狼狽しきった声音で尋ねて、また一歩後ずさった。無意識の内に右手が顎の傷に伸び、未だ治りきらないそこがじくりと痛んだ気がして、眉を寄せる。
ちらと彼の後ろにある扉を見て、どうにか逃げられないかと考えてみる。(そもそも逃げる、という発想が出てしまう時点で酷く屈辱的なのだが)けれど此処から出る為には、どうあっても彼の横を通らなければならない。一瞬窓からとも考えてみたが、そんなのただの投身自殺に他ならないだろう。
であれば、逃亡という選択肢は消えてしまった。逃げようというのに自分から向かっていってどうする。振り解けるなら話は別だが、ディーンにそんな事が出来る筈も無い]
く、来るなと、言っただろう。
[律儀にも見舞いの品を持ってきたらしい彼に、鋭い声で言う。不審と、警戒と。その両方を孕んだ瞳でもって睨みつけて、ともすれば震えそうな体を叱咤した。
目の前の彼からしたら、ディーンの虚勢を見破るなんて容易い事だろうけれど]
(+21) 2014/07/01(Tue) 23時頃